笑顔の二人が見守る先は
星代人のもと根本班長が率いる某工事施工班の姿である。
先ずはこの人、山田圭祐!
当社の土木チームを支えるベテラン社員である彼は
仕事は非常に真面目で一生懸命。
平成7年度同期入社、社長の言葉である。
「おー、来たの?」
あまり真面目さを表に出したがらない彼らしい表情の1枚。
入社当時から会うと必ず声をかけてくれる人。
工藤 洋
令和3年度入社、経験年数38年の大ベテランの彼は
ボクが会社見学の一環で学生を連れて現場を訪れた際
入社して間もないにも関わらず、
勝手が分からずもたついているとさり気なくフォローをしてくれた。
本人は多分忘れているかもしれないが
ボクはきっとずっと覚えてる。
ブイ チスンパ オリビエ
来日してから13年、入社は令和3年度。
慣れない業務にも前向き、最近は子どもと一緒に勉強し
今では社内の報告書も自分で記入する、ザ・チャレンジャー。
そして何より笑顔が素晴らしいと評判の彼は
カメラを向けるとこの通り!
このコミュニケーション力の高さを見習いたい。
佐藤 颯空(そうあ)
今年度入社、取材アシスタント吉田の同期でもある彼は
彼女と同じく、そしてかつての自分がそうであった様に
恐らく社会人1年目の不安や葛藤を抱えながらここに居る。
メンター制度やブラザーシスター制度に携わり
先輩社員としての不甲斐なさを感じる今日この頃
彼が会社見学に訪れた時から何かと対応してきたボクは
現場で頑張る姿をカメラにおさめることが出来たことが、ただただ嬉しい。
以前、工務2課の平間課長代理が言っていた。
「基礎班は大きい工事だと何カ月もかけて、
すげぇ頑張って、大変な思いをして作業するのに
成果品はちょっとしか見えない。
鉄塔の様に目立つこともない。
すっっげぇ頑張っているのに。」
一言でいうと、地味である。
そんなボクも普段は事務職を専門としているが
神経を使いミスなく懸命に積み上げた数字の行く先は
たった数枚の書類である。
1年かけて数枚。
その繰り返しである。
そこにボクの名前の記載は勿論ない。
それでも、その数字の羅列には意味があることを知っている。
先輩たちがこれまで積み上げてきた軌跡の数字であり
未来を創る数字だ。
どこかの会社のCMとは違って
地図にも載らない、表にも殆どでない彼らの仕事が
鉄塔を支え、電線を通って、街に電気が送られる。
学生時代、スーツを着て革靴を履き
オフィスビルに通勤する自分をイメージしていたボクは今
防寒着を羽織り現場で写真を撮っている。
飛び込んでみなければ分からないこともある。
見ようと思わなければ見えないものもある。
頭を悩ませる事柄も
答え合わせは今じゃない。
そう思えるのは、今ここに居るからだ。
暑さ寒さを物ともせず
汚れも厭わず
目立つこともないけれど
目の前の作業を「仕事は仕事」と向き合う彼らと共に働く。
今となってはスーツを着る機会は殆どないけれど
彼らと同じ、作業服姿の自分が誇らしい。
特別なことなど何もない、ある日の話。
ナレーション:鈴木啓生
テーマ曲:情熱大陸「エトピリカ」
「明日に つなげる 底力」
※キャッチコピー:石井 照久(2019年度HP部門第4位)