ジブリ以外のアニメは映画館では観ない、という
訳の分からないマイルールを科していた林でございます。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか?
それはそうと観ました、観てきましたよ!スラムダンク!!
言わずと知れたバスケットボールの青春漫画原作の当作品は
公開前から否定的な意見も含め様々あったものの興行収入100億円を突破。
歴代日本アニメ興行成績第3位に躍り出ました。
原作の連載が1990-1996
思春期真っただ中、登校途中ジャンプをコンビニで買い
速攻でスラムダンクだけを読んで学校に行っていたのが懐かしい。
ちなみに連載終了後ジャンプは買っていない。
ワタシは元々単行本派だ。
映画の終盤、あのシーン。
当時固唾をのんでページを捲り
自分の周囲の音も消えた、あの瞬間を思い出す。
『左手は添えるだけ・・・』
疾走とスローモーション、映像の緩急と鳴り出す音楽に
あの頃の一読者としての感覚が蘇る。
もうね、号泣ですよ、号泣。
声を殺して号泣。
家に帰って単行本を読み返している時
頭では第ゼロ感が流れ
そして、ストンと腑に落ちる。
大人になって機会損失を学んだ自分が
なぜすんなりと意味を理解できたのか?
マイナス要因を排除しプラスになるチャンスをつくることで
4点分の働きになることをオフェンスリバウンドで教わったからだ。
言葉にすることや自分を知ることが大事だと思うのは
自身を「天才」だと言い続けることで
不安を感じても「自分はやれる」と思い込み
自らを鼓舞し「シロート」だと自覚したことで
チームの流れを変えた花道を見てカッコイイと思ったからだ。
基礎力を鍛え、アドバイスは素直に聞くこと。
勝利を得るためのチームに仲良しごっこは必要なく
気が合うから信頼が育まれる訳ではない。
これまでの努力と想い、行動が仲間との絆を深め
誰かに必要とされ期待されることで力を発揮し
諦めたらそこで試合終了だと、断固たる決意で最後まで走り続ける。
大事なことはスラムダンクから学んだ。
主人公たちと変わらない年齢だったワタシも気が付けば46歳。
『オレがダメでも、あいつらがいる。
あいつらの才能を発揮させてやればいい。』
赤木のセリフに泣く日がくるとは思いもしなかった。
映画では宮城リョータがメインで物語は進む。
漫画を読んでいる時には気にも留めなかったリストバンド。
原作では脇役のリョータも、彼の人生においては主人公。
そんな当たり前を突き付けられる。
誰かの人生においてのワタシはただの脇役であり
それは友人かもしれないし、嫌われ役かもしれない。
そんなことばかりに気を取られるのはもったいない。
なぜならワタシの人生の主役は、いつだって自分なのだから。
2023年、進化したスラムダンクに
年齢と経験を重ね、考え方や視点が進化していた自分に気付かされ
やっぱり大事なことは「スラムダンク」から学ぶのだ。
・・・思春期にスラムダンクに出会えて良かった・・・・!
しばらくアニメや漫画から遠ざかっていたワタシに
東リベ、ハイキュー!! サマータイムレンダにハガレンと
新しい刺激という風を吹き込んでくれる若い後輩たちに感謝を込めて。
林 仁香