30年以上にわたり、いろいろなハラスメントを見てきました。
徐々に良くなる傾向ではありますが、ハラスメントを無くすには
まだまだ時間が必要だと思っています。
今回は、以前勤めていた会社のハラスメントについて述べさせて頂きます。
最初に遭遇したのは、部課長クラスの人が部下に対して過剰な仕事を命令し、
その下のリーダーもまた、部下に対して過剰な命令をしていました。
部下たちは逆らえずに就業時間が過ぎても深夜まで働き、
酷い人は一度帰宅し深夜会社に来て仕事をする人もいました。
もちろん残業申請はしないで3~4年はこんな状態が続いていたと思います。
この頃のリーダー以下の離職は多かったのを覚えています。
私にも過剰な仕事の時期がありましたが、出来るところまではやって、
あとは「時間が無くてできません」とはっきりと言ってました。
もちろん叱られてはいましたが。私も我慢の限界を迎え退職の決意を示しましたが、
その時は会社に「私の条件をのむから残って」と言われ説得されました。
何も要求はせずに残りましたが、それが正解だったのかは今も分かりません。
私が部下を持つようになってからは自分の職場でのこんな状態は徐々になくなっていきました。
次は、個人が個人に対して行うハラスメントも何例か見てきましたが、
会社が把握していた事例だけを述べさせて頂きます。詳細は省きますが、結果のみ記載します。
ハラスメントを行った人が降格処分を受けた例は一件。
ハラスメントを行った人が注意を受け辞職した例が一件。
ハラスメントを受けた人が辞職した例が2件ありました。
受けた人の辞職の場合は、いずれも会社の生産性を優先させてハラスメントを行った人は
処分されませんでした。いずれにせよ辞職まで行ってしまうと回りも気分が悪くなります。
私が会社を辞める時に事務員さんから「和田山さん辞めるんですか~。
やっとまともな人が来たと思ったのに~。勝手に私の上司になる人だと思ってました~。」
と褒められた時があり、「早く言ってくれれば、もっと頑張れたのに」
と思いながら退社した事もありました。
ハラスメントを行う人は【上司にはYES MAN、部下には厳しく】な人が多いように思います。
いずれにせよハラスメントはしても、されても不快な思いをするだけです。
出世するにつれ年齢を重ねるにつれて、注意し叱ってくれる人が減っていきます。
私も十分注意し従事していきたいと思います。
機材センター 和田山利美