人生は出会いと別れの連続である。
春なので、ちょっとセンチメンタルな気分の今日この頃。
本や映画もまた出会ったと思えるような瞬間があり
今回紹介する本は、私にとって正に出会いの1冊と言える。
門田 隆将著「記者たちは海に向かった」
https://www.kadokawa.co.jp/product/321309000157/
福島民友新聞社の記者たちを描いた東日本大震災関連のノンフィクション作品。
震災から時が経った今だからこそ、感じるものがあったのかもしれない。
地元記者たちの、ジャーナリストとしての使命感、
地元への想い、会社の存続をかけた戦いが鮮明に描かれており
人それぞれ思うことは違うと思うが
機会があれば、是非多くの方に読んで貰いたい。
使命とは「命を使う」と書く。
「いま」を読者へ伝えるため危険な場所へ
命を顧みず向かう記者たちの姿に、皆の姿が重なる。
震災当時、私はこの会社に在籍していなかったが
本の中の記者たちを通して、社員一人ひとりにあったであろう
不安や葛藤、それぞれの想いを想像する。
世の中が緊迫し、情報が錯そうする中
自分たち自身が被災者であるにも関わらず
危険な中、命を使って仕事をする人間が居たことを
世間はあまり知らない。
緊急な呼び出しにも「大丈夫っすよー!」と笑顔で答える。
その言葉の裏には様々な事情がある筈なのに
何てことのない感じで現場へ向かう彼らの姿はカッコイイ。
普段の3割増しくらい輝いている。
昨今、私たちの取り巻く環境は想定外なことが増え
自然を相手に悪戦苦闘しながら「誰かの日常」を守る彼らは
誰が何と言おうと、間違いなくヒーローである。
日陰と言わず、
たまにはスポットライトを当てて欲しい。
ちなみに当社はアオレンジャーが主流?なのだが
アオレンジャーに紛れて、ミドレンジャー、アカレンジャー、オレンジャーが存在する。
画面の向こうのあなた。
そう、キミだ!
メイワでキレンジャーを目指してみないか?
総務部 林